Interview

株式会社ざまみダンボール 代表取締役:座間味 勲氏

「生きているということは、社会に貢献をしているということ」 

 株式会社ざまみダンボール
代表取締役社長 座間味 勲(ざまみ いさお)さん

「県産品を心で包むお手伝い」をモットーに掲げる株式会社ざまみダンボール。世界エイサー大会でもおなじみの『クラフトパーランクー』を中心に、沖縄文化に関する取り組みや社会貢献活動について、代表取締役社長の座間味勲さんに伺いました。

Q沖縄文化に関する貴社の取り組みや、社会貢献活動の理念についてお聞かせください。

文化というと難しく聞こえますが、人が生きていくなかで行う活動すべてを文化ととらえています。沖縄の文化は、いろんな国の文化が溶け込んだ、生活に密着したもの。生活に密着しているというのは、継続性が高いということです。県外の方から「沖縄の文化は独特だね」と言われますが、昔からのものが残っているからそう感じられるのかもしれませんね。
 私は経済人ですので、経済的な観点からも文化を見ています。文化を海外にPRする際は、観光誘客といった経済活動につながることを前提にした方がいいと考えています。その税収があってこそ、行政による文化振興も実現しますよね。

Qこれまで私ども沖縄県文化振興会が主催する世界エイサー大会などに、『クラフトパーランクー』の手作りキットをご提供いただきました。クラフトパーランクーの開発に至った経緯や、そのきっかけはどのようなものだったのですか?

パーランクーは打楽器。打楽器とは、まさにコミュニケーションツールです。太鼓のリズムは世界に共通するものだと実感します。
過去の思い出を振り返ったときや、ふるさとについて人に聞かれたときに思い出すのは、何をしたかという記憶だったりしますよね。例えば、『尚巴志ハーフマラソンin南城市』を応援するときにクラフトパーランクーを作り、それを叩いて応援すれば、その記憶はいつまでも残るものになるかもしれません。
こういう考え方も、体験の中から生まれてきたこと。最初から筋の通った考えがあったわけではなく、活動するなかでみえてきたことです。
クラフトパーランクーを最初に紹介させていただいたのは、2001年の『沖縄産業まつり』。弊社は梱包資材を扱っていますから、クライアントは産業まつりに出展している企業です。社内で話し合うなかで、産業まつり自体の来場者数を増やすことがクライアントのためになるのでは?との意見が出ました。そこで生まれたのが、『クラフトパーランクー』のキットでした。
これが注目を集め、『尚巴志ハーフマラソン』や那覇市国際通り商店街の『一万人のエイサー踊り隊』の応援に使いたいとお声掛けいただくようになりました。沖縄県文化振興会の『世界エイサー大会』もそのひとつですね。
 ただ、世界エイサー大会に一方的に支援しているというつもりはなく、大会を商業ベースに乗せるためにクラフトパーランクーを活用してもらいたいというのが本心です。県内で経済活動が活発になるということは、ダンボールの売れ行きものび、私たちの利益にもつながります。それが、経済が循環するということですよね。

Q開発にまつわる秘話や苦労された点はどういうところですか?

苦労はまったくしてないですね(笑)
いい音が出るように工夫したいという意見が社内から出ましたが、聞いた人がいい音と思えばいい音。音の良し悪しはその人の感性によるものだから、こだわりすぎないことにしました。
キットのダンボールは私たちの工場で、バチは、就労支援センターの『たまん福祉会』にお願いして削ってもらっています。

Qクラフトパーランクーは販売していないのですか?

商品展開はしていません。完成品を配ることもしていません。イベント会場で、親子で作ったものを叩いて楽しんだり、自分で作ったものでマラソン選手を応援する経験をしてもらいたいという思いがあるからです。
商品化したらいいのにとのお声を頂戴しますが、これはイベントのおつまみのようなもの。「あのイベントでこれ作ったよね」「今度は友達誘っていこう!」と思っていただくためのツールです。先ほどもお話ししましたが、イベントが成功すれば巡り巡って弊社の商品が売れるという考え方でやっていますので、販売は考えていないんですよ。

Q最後に、今後の沖縄文化に関する取り組みや、社会貢献活動についての展望をお聞かせください。

支援や補助に頼るのではなく、それを受けなくてもいい構造にしていかないといけません。そのために必要なことは、支出を抑えていくこと。経営で言えば、支出を抑えられれば収益が確保できますよね。その収益を人件費として還元すれば、経済はまわっていきます。モノにお金を費やすと、そのお金は戻ってきませんが、人に使ったお金は循環します。
社会貢献というと大げさですが、自分がやるべきことをやる。自分たちの生き方を正しい方向に変えていくということです。私たちはみな社会のなかで生きています。社会の中で生きている人は、それだけで社会貢献をしているということではないでしょうか。


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