国際通りの真ん中で、芸能公演を楽しめる!?木曜日は『百花繚乱』へ!
2019/4/26公開
那覇市国際通りにある那覇市ぶんかテンブス館では、「百花繚乱」と題して、毎週木曜日に芸能公演を開催しています。大人1,500円・高校生1,130円・中学生750円と、リーズナブルな価格で本格的な舞台を堪能することができる、観光客・県民ともにおすすめしたい公演です。今年度からは、さらにパワーアップしたとのうわさ。その内容や今後のラインナップについて、テンブススタッフにお話を伺いました。
−「百花繚乱」は、どのような目的で始められた企画ですか?
那覇市ぶんかテンブス館では、市民文化の向上と地域を活性化していくことを目的としています。そのため、市民の皆さんが日常的に芸能公演を楽しめるようにと、手頃なお値段で毎週開催する「百花繚乱」が始まりました。また、公演の機会が多くあることで、実演家の人材育成や芸能の産業化にもつなげていきたい、という思いも込められています。
—今年度から「百花繚乱」には新しい試みがあると伺いました。
これまでと同様に、毎週異なる団体・演目をお楽しみいただけますが、今年度からは月ごとにテーマを設定することになりました。
5月のテーマは『薫風・渡る』です。木々の間を通ってくる風がすがすがしいこの時期、テンブス館で芸能公演を観て、心地よい夕涼みの時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
—5月のラインナップと、その見どころを教えてください。
5月2日【沖縄民謡】
出演:湧川明といつみグループ
「うちなー、我が生まりじま」と歌う名曲「うちなー」をはじめとして、心を揺さぶる沖縄の民謡をたっぷりとお届けします。テンブス初出演の団体です。
5月9日【沖縄芝居】
出演:虹の橋座(ぬぅじぬはしくら)
演目:首里上国カチャーシー道ジュネー
脚本・演出・振付:伊禮 悦子
あらすじ:薩摩に連行された第7代尚寧王が中山王として琉球に帰還することとなり、琉球全島を挙げてカチャーシー・道ジュネーで祝うことに。王にとってサプライズな出迎えとなりました。
5月16日【琉球舞踊】
出演:玉城流踊ぃ飛琉-HARU、宮城恵子琉舞道場
演目:かぎやで風、四つ竹、上り口説、マミドーマ、 与那国のマヤー小、創作「海の声」 他
身近なあまりに、改まって「ありがとう」を伝えられないお母さん、 友達、仲間たちに、たくさんの感謝を込めて踊ります。最年少は3歳!
5月23日【組踊】
出演:NPO法人尋藝能塾
演目:賢母三遷の巻
安川の子の妻が一人息子・千代松のために三度の引越しをして、勉強を怠らない息子に育てあげていくという、孟子とその母を描いた「孟母三遷」を組踊化しました。「子供は環境によって変化する」という教えが込められています。
5月30日【落語】
出演:北山亭メンソーレ
春は花見、夏は怪談噺や花火。秋になると秋刀魚、冬になれば聞いていて凍えそうになる噺。落語は季節とともにあります。
「薫風」の時節の結び、どんな噺が飛び出すのか、乞うご期待。
—バリエーション豊かで、毎週通いたくなるラインナップですね!
今後は、沖縄を活動拠点とする県出身のクラシック団体の公演や、メジャーデビューをめざす若いバンドのライブなど、沖縄に根付く様々なジャンルの文化や芸能を発信していく予定となっておりますので、「次は何があるかな?」と期待していただければ幸いです。
また、購入していただいたチケットは1枚につき1公演、半年以内であれば、どの公演でも観ることができますので、通いやすいシステムになっています。
今後は、よりお得な回数券の販売も予定しています。
半年間有効であれば、もし予定していた公演に残業で間に合わなかった……となってしまっても、次週以降の公演に使えるので安心ですね!
チケットのシステムまで、気軽に見に行くことができるように工夫されている「百花繚乱」。今後も多様な沖縄の文化・芸能を楽しむことができるラインナップに期待が高まります!
<取材協力>
那覇市ぶんかテンブス館 スタッフ
公式ウェブサイト:http://www.tenbusu.jp/