『クイチャーフェスティバル』で、一緒に“踊どぅらでぃなー”!
2018/10/23公開
みなさんは、「クイチャー」という宮古島の芸能を知っていますか?威勢よく地面を踏み鳴らしながら、円になって踊る「雨乞いの踊り」です。同じ沖縄でも、離島には本島とは異なる文化が育まれています。沖縄の文化をもっと知りたい!という方は、ぜひ離島で開催されるイベントにも足を運んでみてください。
今回は、毎年秋に宮古島市で開催されている『クイチャーフェスティバル』をご紹介すべく、実行委員長の前里昌吾さんにインタビュー。通称「クイフェス」の魅力に迫ります。
−2002年にはじまり、今年で第17回を数える本イベントですが、どのような思いで続けられてきたのですか?
「温故知新」をコンセプトに、宮古島出身のアーティスト・下地 暁さんが中心になって始まりました。方言やクイチャーといった、宮古島にしかない大切なものを次世代に伝えていきたいという思いが込められています。伝統を古くさいと感じてしまう子供たちにも、クイチャーを「かっこいい」と気付いてもらうきっかけづくりのために、「創作クイチャー」の部門を第1回目から設けています。
その成果があったのか、以前は島内の運動会で「エイサー」がよく踊られていましたが、今ではクイチャーを踊る学校も増えてきているんですよ。
—毎年複数のチームが参加していますが、今年の参加団体について教えてください。
伝統的な型を継承している保存会や郷友会から、親しみやすいアレンジを加えた創作クイチャー団体まで、幅広く参加しています。中でも、今回が初参加となる「宮古実業高校 美ぎ島(かぎすま)クイチャー部」の演舞はとても楽しみにしています。「クイチャーフェスティバルに出たい」という生徒たちからの声が届き、実現に至りました。他にも、昨年から引き続き、宮古高校軽音楽部がバンドで『漲水のクイチャー』を演奏したりと、若い世代の参加が増えてきていて、嬉しい限りです。
また、クイチャー以外にも宮沢和史さん、城間健市さんをはじめとしたアーティストによるライブも、見応えがありますよ!
−盛りだくさんのプログラムですね。さらに、観客も一緒にクイチャーを踊ることができるとのことですが、全くの初心者でも大丈夫でしょうか?
ここ宮古島にしかなく、しかも手ぶらですぐ参加できる踊り、それが「クイチャー」です。プログラムの最後には、出演者も来場者も、みんなで踊ります。見よう見まねで、体を動かしてみてください。
ぜひ会場に足を運んで頂き、一緒に“踊どぅらでぃなー(踊りましょう)”!
皆でクイチャーを踊った時間は、きっと一生の思い出になりますね。
今年の『第17回クイチャーフェスティバル』は、11月10日(土)開催です。最新の情報はFacebookページにて更新されていますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
<取材協力>
クイチャーフェスティバル実行委員会
実行委員長 前里昌吾さん
Facebookページ:第17回 クイチャーフェスティバル 2018