泡盛
大陸から伝わり発展した沖縄の酒、泡盛
日本最古の蒸留酒、沖縄の地酒・泡盛。酒の蒸留技術は13世紀初め、中国からタイを経由して琉球に伝わったといわれています。琉球王朝時代は王府によって厳重に管理され、泡盛造りが許されたのは首里三箇と呼ばれる赤田・崎山・鳥堀の地域だけでした。民間でも泡盛造りができるようになったのは、明治時代に琉球が廃止され沖縄県となってからです。泡盛は現在、48カ所の酒造所で造られています。
泡盛の主原料はタイ米で、黒麹を混ぜて糖化させ、発酵を促して造ります。日本米と違い硬質のタイ米は、泡盛造りに最適なお米として使われています。もともと中国や韓国のお米を輸入していましたが、1920年代にタイ米が輸入され始め、泡盛の原料として定着しました。
交易によって伝わり、琉球そして沖縄で技術を磨いて育てられた泡盛。ロックや水割り、シークヮーサー割やカクテルなどで味わうことができます。また、歳月をかけ熟成させた古酒ほど香りや口あたりがまろやかになり、高級酒になります。