琉球の栄華と叡智に出合う9カ所の世界遺産
沖縄は小さな島でありながら、15世紀半ばからの約450年間、アジアや日本と交易を続けながら発展した琉球王国が存在していました。琉球王国の歴史的価値や受け継がれた人々の思いなどが認められ、2000年11月、琉球王国のグスク及び関連遺産群が、ユネスコの世界遺産に登録されました。グスクとは、沖縄の方言で城のことです。
王国の政治・外交・文化の中心的役割を果たしていた県内最大規模の城・首里城。王統ゆかりの神を祀る御嶽を守る石門、園比屋武御嶽石門。歴代琉球国王の陵墓である玉陵。王家の別邸であり、冊封使の接待に使われた識名園。琉球王国で最も格の高い聖地、斎場御嶽。美しい遺構が残る中城城趾。武将・護佐丸の居城、座喜味城跡。海外貿易を盛んに行った阿麻和利の居城・勝連城跡。寒緋桜の名所としても知られる今帰仁城跡。それぞれに築城技術の高さや城壁の優美さ、自然との調和が素晴らしく、王朝の歴史や叡智を感じることができます。